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サステナビリティ
製品やサービスを通じて、社会に貢献する企業を目指します。
2026年3月期は、売上高こそ前年を上回ったものの、利益面では厳しい結果となりました。世界的なインフレの進行により、原材料価格や物流費、人件費などのコスト上昇が続いています。特に当社の主力事業であるメディカルサービス事業は、介護保険制度のもとで運営されているため、一般消費財のように価格転嫁を行うことが容易ではありません。高齢化の進展を背景に市場は拡大している一方で、利益創出力の強化という課題にも向き合わなければなりません。また、インテリア健康事業においても、物価上昇による消費マインドの低下や人口減少を背景とした市場縮小など、事業環境は決して楽観できるものではありません。私たちはこうした環境変化を一時的な要因として捉えるのではなく、社会構造そのものが変化する中で起きている大きな潮流として受け止めています。
私は現在、日本社会が歴史的な転換点を迎えていると考えています。人口減少と高齢化は今後さらに進行し、企業を取り巻く市場環境は大きく変化していきます。加えて、AIをはじめとするデジタル技術の進化は、人々の生活や働き方だけでなく、産業構造そのものを変えようとしています。これまで当たり前であったビジネスや仕事が、将来も同じ形で存在し続ける保証はありません。過去の成功体験や既存事業だけに依存する経営では、持続的な成長は難しい時代になったと感じています。だからこそ、私たちは変化を受け身で受け止めるのではなく、新たな価値創造の機会として捉えなければなりません。
当社はこれまで、人々の暮らしや健康を支える企業として歩んできました。その中で培ってきた知見やネットワークは、これからの社会課題を解決するうえで大きな強みになると考えています。既存事業の競争力を高めることはもちろん、その枠組みにとらわれることなく、新たな価値を提供できる領域へ挑戦していくことが重要です。その中核となるのが、レンタルを軸とした事業の拡大です。レンタルは単なる販売手法の一つではありません。お客様が本当に必要な時に必要な価値を提供し、その後の負担軽減や利便性向上までを含めて支援することができる仕組みです。また、従来の販売モデルでは接点を持つことが難しかった市場やお客様に対しても、新たな価値提案を可能にします。私たちは高齢化社会が抱えるさまざまな課題に向き合いながら、この事業モデルをさらに発展させ、新たな成長機会の創出につなげていきます。同時に、持続的な成長を実現するためには、事業構造そのものの変革が不可欠です。インテリア健康事業における生産体制の最適化や商品戦略の見直しに加え、全社的なDX推進による業務改革にも取り組んでいます。市場環境が大きく変化する中で、従来の延長線上にとどまるのではなく、生産性と収益性を高めながら、変化に柔軟に対応できる経営基盤を構築していくことが重要であると考えています。
私が経営において最も大切にしているのは、「挑戦する姿勢」です。
新しい取り組みには必ずリスクが伴います。挑戦のすべてが成功するわけではありません。しかし、失敗を恐れて何もしなければ、新たな成長は生まれません。市場環境が大きく変化する今こそ、従来の枠組みにとらわれず、新しい発想や新しい価値創造に果敢に挑戦することが求められています。私は社員一人ひとりに、自ら考え、自ら行動し、新しい市場や新しい価値を切り拓く存在になってほしいと願っています。そして企業としても、挑戦する人を後押しし、その取り組みを正当に評価できる組織でありたいと考えています。変化の時代において企業の成長を支えるのは、挑戦する人材と挑戦する組織文化にほかなりません。そして、どのような事業環境の変化があっても、決して変わらないものがあります。それは、お客様からの信頼です。当社のお客様の多くは高齢者です。だからこそ私たちは、商品やサービスを提供するだけではなく、お客様一人ひとりに寄り添い、安心して相談していただける存在でなければなりません。私は社員に対して、まずは身近な家族から信頼される人間になってほしいと伝えています。人に寄り添い、人から信頼される姿勢こそが、当社の事業の根幹であり、今後も守り続けるべき価値観であると考えています。
社会環境が大きく変化する時代だからこそ、私たちは変化を恐れず、新たな価値創造に挑戦し続けます。高齢化社会が抱える課題の解決に貢献するとともに、新たな市場を切り拓きながら、持続的な成長と企業価値の向上を実現してまいります。今後ともご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。